みなさんは日記を書いたことがありますか?
ペンで有名なゼブラ株式会社が2017年6月に行ったアンケート調査によると、86%の人が「これまでに日記をつけたことがある」と回答したそうです。
10人中8人は、これまでに一度は日記をつけたことがあるということですね。
この記事を読んでいる皆さんも、一度は日記をつけたことがある方がほとんどなのではないでしょうか?
かくいう私も10代のときから日記を初め、まもなく日記歴11年が経過しようとしています。
まずこんなに歳を取ったのか〜という思いもありますし、我ながら「え!よくこんなにずっと続けてこれたね?!」という驚きもあります。
こんなに長く続けてこられたのは、もしかすると「日記」にわたしたちが思っている以上の効果があるからかも知れません。
物事で一番続いているのがこの日記です。
今回は日記歴11年の私が実際に感じた日記のメリットについてお話したいと思います。
ここでいう”日記”の定義

日記は、goo国語辞書によると次のように定義されています。
「今日は家族で旅行に行った。初めての大阪。お肉が美味しい!!」といった感じですね。
ですが、わたしの定義する日記とは「自分のためのなんでも記録帳」のことを指します。
もちろん日々の出来事・感想も書きますが、それだけでなく、メモ的な要素も含まれているということです。
今日読んだ本の内容や思いついたアイディア、家計簿計算など、なんでもかんでもまずは日記に書き出してしまっています。
なので私の日記帳は、いうなればこんな感じで書かれています。
今日は家族で旅行に行った。
初めての大阪。
お肉が美味しい!!
諏訪神社。水道代。
他の人が読んだら、
諏訪神社?水道代?
となりますよねw
もはやなんでもありですw
(ちなみに、諏訪神社について調べる。水道代払う。ということですw)
他にも本ブログで何度も登場する「なぜなぜ考察」を日記上で行ったりしています。
書きたいことを何でも書くのが私の日記のルールです。
「なぜなぜ考察」とは、自分の考え・感情にひたすら「なぜ?」「どうしてそう思った?」と質問し、考えを深堀りすることで自分の感情を整理するという手法です。

私がつけている日記のルールは、①悪口は書かない、②どんな形であれ続ける、③なにを書いてもいい、の3つです。
毎日書かなければならないというルールはありませんし、書く内容に決まりはありません。
なので、いまこれから私が話す「日記のメリット」の日記とは、日々の出来事・感想+あらゆるアイディア・メモを書いた記録帳を指していると思って聞いてください。
日記をつける10のメリット

では日記(日々の出来事・感想+あらゆるアイディア・メモを書いた記録帳)をつけ11年近くが経過したわたしが、実際に感じたメリットについてまとめたいと思います。
- 脳内整理に役立つ
- 感情整理に役立つ
- 思ってもいなかった気づきがある
- 記憶に残りやすくなる
- 自分史を作れる
- 1日を振り返る時間が持てる
- 学びを残せる
- 自分の傾向を読み取れる
- 自信がつく
- 読み返すと楽しい
1.脳内整理に役立つ

頭の中がゴチャゴチャしているときに、日記をつけることで脳内がスッキリきれいに整理されます。
人は、アウトプットすることで脳内を整理するのが得意な生き物です。
やらなければならないことを頭の中だけで覚えておくのではなく、ToDoリストなどを作ってあげた方が、やらなければならないことが明確になり頭の中がスッキリと整理されますよね?
日記に書き出すのも同じで、自分の考えを日記帳にアウトプットすることで自分の考えを整理することができます。
2.感情整理に役立つ

脳内の整理だけでなく、感情の整理にも役立ちます。
なにか嫌なことがあったときなど、人に話したらスッキリした経験はありませんか?
日記に自分の感情を吐き出すことでも同様の効果が得られます。
日記帳にひたすら自分の思いを吐き出すことで気持ちがスッキリするのです。
誰に見せるわけでもないので、日記帳には思ったことを思ったとおりにそのまま吐き出すことができます。
わたし的には、人に話すより日記に書くほうがストレス解消に効果があります!
だれかに話すのもスッキリするのですが、人に話すと
- 事実や感情を捻じ曲げて伝える可能性がある
- 相手に気遣う必要がある(時間や伝え方など)
- 思う通りの反応をしてくれず余計にストレスが溜まる
ということも。
なのでわたしは、人に話を聞いてもらうより、日記帳に思いを書き出す方が自分の感情整理には役立つと感じています。
思い立ったその場で出来ますしね!
この記事を書くための調べ物をしていて知ったのですが、どうやらこの方法はエクスプレッシブ・ライティングというそうです。
ストレスの軽減に効果的なのだそう!
メンタリストのDaiGoさんが説明されていました。
ストレスはほとんどの場合、「自分をよく見せよう」「自分の感情を抑えよう」と思ったときに起こります。そうするとメンタルが弱くなりますから、自分の感じたことを“素直に”紙に書いて吐き出しましょう。
自分の感情や思ったことをひたすら書き出すことを、エクスプレッシブ・ライティングといいます。エクスプレッシブ・ライティングを1日最低8分やるだけで効果があったという報告もありますが、できれば毎日20分は行ったほうがいいようです。
「感情を紙に書く」習慣でストレスは減らせる | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
数値としてどれくらい効果があるのかは分かりませんが、わたしは実際に自分でやってみて、かなり効果があることを実感しています。
今度エクスプレッシブ・ライティングについて詳しく調べてみたいと思います!
3.思ってもいなかった気づきがある

自分の考えや気持ちを書き出すことで、思ってもいなかった気づきも得られます。
これは「なぜなぜ考察」に通ずるものがあるのですが、日記帳に自分の考え・感情を包み隠さず吐き出し深堀りすることで、思っても見なかった自分の思いに気づくことができます。
日記に書いて可視化することで、「痩せたいと思っていたけど、実は体型のコンプレックスではなく、内面の自信のなさを補うため、外見を磨こうと思っていただけだった」など、なかなか気づきにくい部分まで見えてきます。
頑張るべき方向が大きく変わることもあるので、自分の思いを見える形でアウトプットすることは大切だなとつくづく感じています。
4.記憶に残りやすくなる

アウトプットすることで自分の記憶に残りやすくなります。
テスト勉強でもただ教科書を眺めているだけでなく、紙に書いて、声に出して、とやったほうが記憶に残りやすくなりますよね。
日記をつけることで日々の出来事が記憶に残りやすくなるのです。
アメリカのパデュー大学のカーピック博士がワシントン大学の学生を対象行った研究により、人間はインプットよりアウトプットの方が記憶の定着に役立つということが分かっています。
貴重な自分の経験を記憶しておくには、日記をつけるのが効果的です。
5.自分史を作れる

自分の歴史を記録した「自分史」を作ることができます。
歴史に名を残すような人物にならない限り、その人の一生を記録してくれる他人なんて存在しません。
自分の歴史を自分で記録し、「自分史が作れる」というメリットがあります。
おばあちゃんになったら自分史を作って孫に残そうと思っていますw
いまアラサーに差し掛かかった自分が、おばあちゃんやおじいちゃんの一生が気になっていろいろ聞き出し始めているからです。
80年間の中になにがあってそのような人物になったのか、そういう考えを抱くようになったのか。
自分が孫だったらそういうことをまとめた記録があったら嬉しいかもと思ったので、自分史を作ろうと思いました!
6.1日を振り返る時間が持てる

日記をつけた日には、その日のことを振り返る時間を必ず持てます。
1日を振り返ることで必ず何かしらの学びはありますし、気付きがあります。
自分の気持ちを客観的に見つめ直すことで「あ、疲れてるな。休ませてあげよう。」とか、「気持ちが落ち込み気味だな。なにか気分を上げることをしよう♪」と、対応策を考えることが出来ます。
7.学びを残せる

自分が学んだことを日記に記録することで、自分が得た学びを残していくことが出来ます。
忘れたくない知識を忘備録として書き残したり、人生経験から得た知識を書き残したり。
人は同じことを繰り返す傾向にあります。
日記に書き残していると、
前も似たようなことがあったような?
あのときはどう対処したっけ?
と読み返すことができます。
学びを残せるというのが日記の大きなメリットです。
8.自分の傾向を読み取れる

日々の自分を記録しているため、自分の傾向を読み取りやすくなります。
たとえば、日記に
- 1月23日
「コーヒーを飲んだらなんだか落ち着かない。動悸がする。カフェインが良くないのかも…」 - 1月24日
「朝からなんとなくイライラする。」
「便秘になったー。薬飲んだほうがいいかな?」 - 1月25日
「乾燥がすごい!ニキビもできちゃった〜」
と書いていたとします。そして1月26日に生理が来たとすると、あとから日記を読み返したときに
わたしは生理が近づくとこういう症状がでるんだ!
という傾向を読み取ることができるようになるのです。
すると次に似たような症状が出たときには「動悸する…。なんで?あ!もうすぐ生理だ!」と気付けるようになるのです。
自分の傾向を読み取ることができるようになるのも日記をつけるメリットのひとつです。
9.自信がつく

日記を続けられると、物事を続けることができるという自信につながります。
86%の人は日記をつけたことがあるということを最初に説明しました。
ですが、日記をその後もずっと続けられている人というのは非常に少ないのです。
日記を始めたけれど三日坊主で終わってしまった人の割合も、こちらも同じく8割にのぼるのです。
10人中8.6人が日記経験者で、そのうちの8割の人が挫折してしまうのが日記。
その中で、日記を続けられたとなれば「自分は物事を続けられる」という自信につながります。
わたしは日記から自信がついて、いろいろなことを習慣化させられるようになりました。


10.読み返すと楽しい

なにより、日記は読み返すと絶対に楽しいです。
昔のアルバムを開いているような感覚になります。
特に、面白い話は絶対メモしておくべきです!
友達・家族とあった面白いこと、こどもの珍発言、街中にいた面白い人など。
1ヶ月も経てば忘れ去られてしまいます。
日記に残しておくと、後から読み返したときに絶対に楽しめます。
うれしいこと、悲しいこと、がんばったこと、得た学びの他に、面白い話を書き留めることをお忘れなく!
特にこどもが小さいときにした言い間違いや、おもしろいことはたくさん残しておきましょう!
こどもといると時間の密度が濃すぎて、「絶対に忘れない」とその時は思っていても、時の流れとともにあっという間に忘れてしまうので絶対に書き残しておいたほうがいいです!
日記をつける10のメリット
以上が日記をつける10のメリットでした。
“自分”を記録に残せるのは自分しかいません。
みなさんもぜひ日記を始めてみてはいかがでしょうか?
- 脳内整理に役立つ
- 感情整理に役立つ
- 思ってもいなかった気づきがある
- 記憶に残りやすくなる
- 自分史を作れる
- 1日を振り返る時間が持てる
- 学びを残せる
- 自分の傾向を読み取れる
- 自信がつく
- 読み返すと楽しい