前回、前々回と土の時代について振り返ってきました。
いよいよ今回は自分たちに一番身近な昭和→平成→令和の振り返りです。
土の時代を大切にしつつ、徐々に風の時代へ移ろいゆく様子が見てとれます。
それでは歴史を振り返っていきましょう♪
前回までの復習
ミューテーションで土の時代から風の時代に突入

2020年12月22日からミューテーションにより土の時代から風の時代へと移り変わりました。
ミューテーション、グレート・コンジャンクション、土の時代、風の時代の詳細はこちらをご覧ください。

土の時代の特徴

風の時代を語る前に、まずはついこの間まで自分たちも流れに身を置いていた土の時代について見ていきます。
土の時代の特徴は安定、受動、感覚です。
キーワードをざっくりまとめます。
お金、土地、物質、所有、固定、安定、蓄積、性別、国籍、国境、組織、会社、縦社会、ブランド、学歴、肩書、資格、家柄、出身地、年齢、成功、上昇、自力、常識、ルール、既成概念
これまでの土の時代

人類がこれまでに経験済みかつ、きちんとした歴史が残されている土の時代は次の2つです。
- 1007年〜1186年(平安中期〜鎌倉時代)
- 1780年から2020年(江戸中期〜令和)
これまでの記事で1007〜1186年(平安中期〜鎌倉時代)すべてと、1780年の江戸中期から1945年の昭和中期まで振り返りました。


歴史をざっくりとまとめると、
- 平安時代の特徴:貴族から武士への権力移行
- 階級・肩書・縦社会が重要視される貴族社会から個人(武士)が活躍する時代へ
- 貴族が大切にしていたのは資産・土地・規律・安定・組織など、土の時代を象徴するものばかり
- 大武士団は横のつながり(個人の集まり)によってつくられた集団
- 武士によって貴族社会に革新がもたらされ、鎌倉時代へと突入することに
- 安定、縦社会、ルールを意識してつくられた江戸幕府
- 明治に入り、組織の力で開設された初めての国会(帝国議会)
- 大正・昭和時代にお金・土地・物質・安定・国籍・国境・自力がキーワードとなり起こった世界大戦
今回はいよいよ、わたしたちに馴染み深い昭和後期から現代までみていきましょう♪
1780年〜2020年(江戸中期〜令和)の土の時代
1955年~1973年:高度経済成長

戦争が終わって10年後、日本に大きな成長の波が訪れました。
高度経済成長です。
高度経済成長とは、経済成長率がとても高いことを意味します。
日本では1955年〜1973年の約20年に渡り、経済成長率が年平均10%前後の高い水準で成長し続けました。
その背景には、円安ドル高による輸出の拡大、国内市場の拡大、銃火が鉱工業分野の技術革新などが挙げられます。
高度経済成長を後押しすべく、政府でもさまざまな政策がとられました。
1960年に発足した池田内閣では所得倍増計画を打ち出し、減税、社会保障、公共投資の3つの柱で日本経済を大幅に成長させました。
結果は、10年を経過する前(1967年)に計画を達成し、1968年に日本は国民総生産(GNP)世界第2位になりました。
いまの不景気からは想像もできないスピードで日本は成長していったんだね!
本当にすごいですよね!
このときの日本は、土の時代らしく、心の豊かさより物質的な豊かさを求めていました。
1986年〜1991年:バブル景気

目にも留まらぬ速さで成長を遂げた日本に次に訪れたのはバブル景気です。
バブルのときは良かった!とみんながいうあの時代ですね。笑
そうです(笑)
私は生まれる前にバブルが弾けてしまっていたので経験できてないです〜!
バブル景気
バブル景気(バブルけいき、英: bubble boom)は、好景気の通称で景気動向指数(CI)上は、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間に、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされる。
すごく景気の良かった時期という印象しかないんだけど?
間違ってはいません。
高度経済成長後に訪れた第二の経済成長です。
ですがこのバブル景気は、土地や株などの資産価値が上昇しすぎており、実際の価格とかけ離れるという状況が起きていたのです。
土地神話という言葉があったように、土地の値段は上がり続けるものだと当時の人々は信じていました。
土地を担保にお金を借りる、数年経って売れば儲けがでるから損をすることはないと考え、みんなこぞってお金を借りていたのです。
なるほど〜!
資産価値がだんだん上昇していくから、お金が永遠に増え続けると思って消費も増えていたんだね〜!
実態とかけ離れた資産価値は長くは続きません。
10年を待たずにバブルは弾けてしまいました。
バブル当時の日本で重要視されていたのはやはり、お金、土地、ブランド、成功、物質、所有、安定です。
これらをキーワードに人間の欲が一気に吹き出していた時代であったといえます。
1991年〜2010年:失われた20年

バブル崩壊後に訪れたのは長い長い不景気でした。
バブル崩壊後の20年は失われた20年と言われています。
失われた30年(1991〜2020年)という声もあるくらいです。
なんと、30年前より今のほうが平均年収が低いって知っていましたか?
1990年頃の平均年収は約455万円、2018年頃の平均年収は約418万円です。
この頃から人々が意識しだしたのは、安定、蓄積、所有、会社、組織、学歴、肩書、資格、などです。
安定 | 終身雇用、大企業、公務員 |
蓄積 | 貯蓄、知識の蓄え、年齢(年の功) |
所有 | 「家や土地は資産」「高級車を持つことがステータス」 |
会社 | フリーランス・自営業は不安定、会社勤めが一番 |
学歴、肩書 | 良い学校を出て大企業に就職するのが成功の証 |
資格 | 手に職をつける |
いまだとフリーランスはごろごろいるし、家・土地・車を保有したいという考えも薄れてきているね!
サブスクリプションやシェアリングの動きが強まってきていますよね!
この20年間は結構重さをまとった時代でした。
バブル崩壊のせいもあるのでしょうが、未来が良くなるという保証がなく、「将来どうなるかわからないから備えなければ」という意識の方が強かったように思えます。
手放すなんてもってのほか、先に向けて取っておこう(蓄積)という時代でした。
将来の安定を手に入れるため学歴社会が形成され、良い学校を出て一流企業に就職することが人生の成功であるとされていました。
今と比べると結構ガチガチに固められた時代でしたね〜
2000年〜2020年:風の時代へ向けて

2000年あたりからようやく、次に訪れる風の時代に向けて動き出します。
風の時代のキーワードは軽さ。
徐々に所有から共有への動きが出てきます。
車は以前、購入するのが当たり前でしたが、リースやカーシェアリングが一般的になってきました。
家も、空けている間、有効に活用しようということでAirbnbもはじまりました。
一昔前までは、自分がいない時間に家を誰かに貸そうなんて考え思いつきもしなかったね!
徐々に重さがとれてきているのが分かりますね。
これからどうなっていくんだろう?
とっても気になりますよね!
次は風の時代についてみていきましょう♪
【これまでの土の時代③】1870年〜2020年(江戸中期〜令和)まとめ
- 高度経済成長、バブル景気、その後の失われた30年は物質を意識した時代だった
- 土地・家・車は所有するのが当たり前だった
- 2010年ころから徐々に風の時代への移行が見えてきた




