これまで睡眠について多くの研究が行われてきました。
分からないことがたくさんある”睡眠”。
実は、人はなぜ眠るのかということさえ、いまだ明確に解明されていません。
人は眠らなければならないのでしょうか。
ずっと起きているとどうなるのでしょうか。
眠っている間に何が行われているのでしょうか。
科学的な側面と、スピリチュアルな側面からお話します。
科学的な眠りの意味
眠りはなぜ大切なのかということを、まずは科学的側面からお話します。
人は毎日眠らないとやっていけません。
眠らないとどのような影響が出てくるのでしょうか。
1. 生命維持のため

人って眠らないと死んでしまうの?
これまでに人が死んだという事例はありません。
ですが、動物を使った断眠実験では数週間で死亡した例が記録されています(動物実験の話をするのは辛いですね…)。
強制的に眠らせない環境に置かれたラットは、食欲は増しご飯はたくさん食べるのですが、体重は増えず、やせ細っていき、体毛も抜け始め、体温が下がり、身体の免疫力が低下し、実験開始後10〜20日で細菌感染症で死亡してしまったそうです。
人間が死亡した例は見られませんが、睡眠不足が人間の身体に引き起こす症状は以下の通り。
- ストレス値の増大
- 免疫力の低下
- 集中力の低下
- 視力の低下
- 体重増加
- 認知機能の低下
- 記憶力の低下
- 血圧の上昇
- 慢性疾患リスクの増大
このように、非常に多くの影響が身体に出ることが、これまでの研究で分かっています。
断眠し続けるとラットと同じようにヒトも死んでしまうのかどうかは分かりませんが、断眠によって身体に悪影響は出ることは確かです。
2. 精神を健全に保つため

人に与える影響の中でも特に顕著なのは、精神に与える影響です。
50年以上前の話になりますが、1965年にアメリカ・カリフォルニア在住の17歳の高校生ランディ・ガードナー君が264時間12分(約11日間)の断眠記録を樹立しました。
ガードナー君の記録は、これまでの最長断眠記録260時間を上回り、現在、世界最長の断眠の記録としてギネスに登録されています。
1日平均7時間ほど眠る普通の男子高校生だったガードナーくん。
彼は、クリスマス休暇の自由研究として「不眠への挑戦」を行うことにしました。
睡眠のスペシャリストであるスタンフォード大学のウィリアム・C・デメント教授立ち会いのもと記録への挑戦が行われたため、断眠中の詳細な記録が残されています。
ガードナーくんはどんな11日間を過ごしたの?
断眠2日目から次第に怒りっぽくなり、集中力も低下しTVを見ていることも困難になりました。
断眠4日目には自分がプロスポーツ選手であるという妄想が始まり、6日目には幻覚、最終日あたりには極度の記憶力低下も見られました。
ガードナーくんは断眠記録への挑戦の過程で、精神不安定・妄想・幻覚、その他にも多くの精神的問題を引き起こしました。
この断眠実験により、睡眠はヒトの精神に大きな影響を及ぼすということが明らかになりました。
睡眠不足の後遺症は見られる?

その後のガードナーくんはどうなっちゃったの?
後遺症に悩んだ?
これまたビックリなことに、実験終了後15時間ほどぐっすりと眠ったあと、自然に目覚め、実験前の彼となんら変わらぬ状態を取り戻したのです!
これまでの睡眠研究で「ヒトは未来へ向けての寝溜めはできないが、長時間眠ることで溜まった睡眠不足(睡眠負債)を回復することは出来る」ということが分かっています。
睡眠に関する最新の研究結果はこちらの本にまとめられており、科学的根拠のある超一流の眠り方について解説してあります。
とっても面白いので、気になる方はぜひ読んでみてください。
スピリチュアル的な眠りの意味
前項では、科学的側面から睡眠がヒトに及ぼす影響についてみていきました。
では、スピリチュアル的には睡眠はどのような意味を盛っているのか?
1. 魂を休ませるため

睡眠時間中にわたしたちは潜在意識(魂、宇宙)にアクセスしています。
言い換えれば、魂の状態に戻り、本来の自分の居場所であるあの世に一度戻っているのです。
人は、この世では三次元的な物体である身体に、本来の自分の姿である魂が入っている状態です。
身体に入ると、本来の自分(魂)の状態よりも波動・回転数が落ち、非常に重たい状態になります。
本来の自分(魂)は波動・回転数も高く、軽い存在であるのに、現世にいる間はまるで負荷をかけてトレーニングをしているような状態。
結構ヘトヘトになってしまうのです。
ドラゴンボールでいう、亀仙人の甲羅を背負って修行を行っているようなものですね。笑
でも、だからこそ魂にとっても修行になるんですよね。
生まれたばかりの赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごします。
これは、魂があの世から来たばかりで、まだ重たい世界に慣れておらず、疲れが溜まりやすくなっているから。
1日の中で、何度も何度も本来の居場所であるあの世に帰り、疲れをとっているのです。
これを繰り返すうちに徐々にこの世に慣れていき、長い時間眠らずに三次元の世界で過ごせるようになります。
2. 宇宙へオーダーを行うため

さきほど言ったように、人は眠っている間に潜在意識にアクセスしています。
潜在意識は、魂、宇宙とも言いかえることができます。
起きている間に感じたこと、思ったことを、人は夜のうちに宇宙に届けています。
以下のポイントを押さえ、引き寄せの法則を活用すると望む現実(意識が望む現実)を引き寄せることができるということを以前説明しました。
- 願うのではなく宣言する
- 叶ったあとの気持ちを想像する
- 叶ったつもりになって行動する
- 強く願ってその後は忘れる


実は引き寄せを行っているのは、起きている間だけではありません。
寝ている間も引き続き引き寄せを行っています。
そして寝ている間は直接、潜在意識に働きかけることができるので引き寄せの力が起きているときよりも強くなります。
夜、寝ている間に宇宙へのオーダーを行い、望む未来を創造しているのです。
3. あの世でのミーティングのため

眠っている間にあの世に帰った魂は、前述の宇宙へのオーダー内容を踏まえて、今世をで今後どのように進めていくのかのミーティングを行っています。
おおよその人生プランは事前に決めてきてはいるのですが、どれくらい決めてきているかはその人の性格次第。
旅行のプランでもそうですよね!
1分1秒刻みでスケジュールを立てる人もいれば、ここだけは絶対行きたい!という場所だけを決めて旅行に行く人もいます。
中には、行き先だけ決めてプランはそのときの気分・流れにおまかせ、という人も。

事前に決めてきた絶対に経験したい出来事を踏まえ、現在の望みをどう叶えていくかを考えます。
この世のプランを細かく決めてきた人であれば、意識の望みを汲み取り、今世のプランに組み込めるかどうかを検証しなければなりません。
あまり決めてこなかった人であれば、プランに余裕あるね!組み込もう!と即決できるかも知れません。
ここで魂がどういう判断を下すのかを私たち(意識)は分かりませんが、確実に一度は宇宙へのオーダーが届けられ、そこで吟味されているのです。
ここで優先されるのは魂の意思です。
以前説明したように自分とは意識(精神)、無意識(魂)、肉体(身体)から構成されています。
引き寄せを行う力の関係性は、魂>>>>>意識>身体です。

魂、精神、身体の要望を踏まえ、今後の人生をどのように進めていくのか、実は寝ている間にミーティングが行われているのです。
デジャヴや予知夢などは、寝ている間に行ったミーティングをかすかに覚えているからなのです。
人は、この世のプランを組み直すために睡眠をとっています。【
【科学的・スピリチュアル的】人が眠る理由まとめ
以上、科学的・スピリチュアル的側面からみた眠りでした。
科学的にも、スピリチュアル的にも、眠りは人間にとって必要不可欠だということが分かりますね!
【科学的】人が眠る理由
- 生命維持のため
- 精神を健全に保つため
【スピリチュアル的】人が眠る理由
- 魂を休ませるため
- 宇宙へオーダーを行うため
- あの世でのミーティングのため



