神棚の歴史や御神札の祀り方など、これまで神棚について色々とご紹介してきました。
今回は神棚の拝み方・ご挨拶の仕方についてです。
神社のときと同じでよいのか、何か特別することはあるのかなど、
- 一般的な拝み方
- 桜井識子さん流・拝み方
- maru流・拝み方
をそれぞれご紹介したいと思います。
【一般的な】神棚の拝み方
二礼・二拍手・祈念・一礼

神棚には毎朝挨拶をします。
神饌をお取替えしたあとにご挨拶しましょう。

基本的には神社で神様にご挨拶するときと同じ流れで行います。
ただし、神社の場合には、ご挨拶する前に
- 住所
- 名前
- 生年月日
を言いますが、神棚の場合は神様はもうすでに自分のことを分かってくださっているので省略して大丈夫です。
神棚への挨拶は、神饌をお取替えしたあとに
二礼・二拍手・祈念・一礼
です。
2回お辞儀をして、2回パン!パン!と柏手を打ち、両手を合わせてご挨拶をして、最後に1回お辞儀です。
祈念について

祈念についてですが、神棚へ拝むときにはお願い事というより、感謝を述べるのが通常です。
特別起こった嬉しいことへの感謝、毎日の当たり前への感謝、家族の健康への感謝、そして今日も一日幸せに生きていられることへの感謝を述べます。
加えて、今日なにがあるか、今日がんばりたいことを伝え、見守ってくださるようお伝えします。
私は毎朝、
おはようございます。
昨日も1日家族と仲良く、仕事も順調に、楽しい毎日を送ることが出来ました。
いつもいつも本当にありがとうございます。
今日は仕事で〇〇があります。
一生懸命がんばりますので、お見守りいただけると嬉しいです。
本日もどうぞよろしくお願いします。
というようなご挨拶をしています。
ちなみに声に出してご挨拶するほうが効果があるように思います。
恥ずかしかったり、慣れていなかったりする場合は心のなかでお話ししても問題はありませんが、自分的には声に出した方が気持ちがスッキリする気がしました。
このように挨拶をすることで、自分の毎日を振り返る時間が持てますし、今日やらなきゃいけないこと、頑張りたいことも再確認できます。
とりあえず真似してやってみたんだけど、慣れていなくて、「ありがとうございます」って言っててもなんだか嘘っぽくて…。
神様、逆にいやな思いしないかなぁ。
こいつ思ってないのに言ってるってならないかなぁ。
はじめは皆さんそうです!
声に出すことにより、心もそれに合わせてついてきます。
自分で自分を洗脳するような形になりますが、自分で発した良い言葉を自分の耳から取り入れるのです。
言葉のもつ影響力ってすっごく大きいんですよ!
言霊ということばもあるくらいです!
ありがとうの神様はプライミング効果

こんな実験があります。
アメリカ、ニューヨーク大学のジョン・バルフ教授は、「被験者に用意した言葉を使って短文を作ってもらう」という実験をしました。
被験者のうち数名だけ、高齢者を連想させるような言葉(孤独、引退、杖など)を混ぜました。
短文を作ってもらったあと、被験者たちに別室に移動するよう伝えます。
そのときの様子を観察すると、高齢者を連想させるような言葉を混ぜた人たちだけが、明らかに歩くスピードが遅かったという結果が得られました。
本人たちは意識していないのにも関わらず、無意識に与えられた情報から影響を受けていたのです。
これをプライミング効果といいます。
あらかじめ与えられた情報が、そのあとの行動に無意識のうちに影響を与えることをいいます。
つまり、人は使う言葉に沿った人物になっていくということ。
ありがとうございますと言うことで、本当にそれにあった人物になっていく=ありがとうと心から思えるようになっていくのです。
「ありがとうの神様」にも、ありがとうを100万回唱えると運が開けてくるお話しが載っていますが、これは科学的根拠のある手法だと言えますね。
毎日毎朝、良い波動をもった言葉を自分に浴びせることで、言葉通りの自分に徐々に徐々に近づいていく。
五感を刺激すれば刺激するほど自分に対する影響力は大きくなりますので、心の中だけで唱えるより、声に出して、自分の耳から取り入れる方が影響力があります。
そこに神様がいる

また、こういった科学的な根拠だけでなく、神様が実際にいると思って話しかける方が気持ちの入り方も変わってくるという意味でも、声に出すことをオススメしています。
私は、実際に神棚に神様がいるような感覚で日々を過ごしています。
なので朝のご挨拶のときも、本当にそこにいるような感覚で話しかけています。
一方的にただ、ベラベラベラベラしゃべるのではなく、本当に会話をするような間で、会話をしているような感じでお話しています。
気持ちの入り方が全然変わってきます。
心が温かくなる度合いが違うと言いますか、本当に
あ〜、ありがたいなぁ〜
と、心からそういう気持ちになるのです。
私は神棚にいてくださる神様を、気持ち的には、会社で「そのデスクに座っている同僚」ととらえています。
職場に同僚がいたら、デスク近くを通るときにはひと声かけたり、目を合わせて微笑んだりしますよね。
あれをやってます(笑)
ある日ふと、神棚近くを通る時に
神様そこにいるのに素通りってどうなの?
と思い、気が向いたときにはひと声かけたり、笑いかけたりするようにしています。
職場の同僚でも毎度毎度話しかけたり、目があうたびに微笑まれたりしたら、嫌ではないかも知れませんが「ちょっと面倒やな…。笑」って気持ちになりますよね。笑
なので、気が向いた時、ふと思った時だけです。
これは神棚の拝み方ではなく、ただの小話ですが、ご参考程度に書かせていただきました〜。笑
【桜井識子さん流】神棚の拝み方

前項のものが、一般的な神棚への拝み方です。
桜井識子さん流だとすこーし違います!
以前お話ししたとおり、桜井識子さんご一家は霊能力の家系で、直接神様から神棚の作法についてお伺いしたそうです。
それを書籍の中でご紹介してくれていました。
桜井識子さん流・神棚の作法はこちらの書籍に載っています。
一般的な拝み方と違うのは以下の点です。
- 祝詞を唱える or CDをかける
- 二拍手・祈念・二拍手
挨拶をする前に祝詞を唱える、もしくは桜井識子さん監修のCDを流すとより丁寧な挨拶になるとご紹介していました(唱えなくても問題はないそうです。)
ブログでこのようにご紹介されていました。
こちらが私が実家でやっている手の合わせ方です。
- 火をともす
- 自分の手で2拍手をする
- 自分で祝詞を唱える(唱えなくても全然かまいません)
- お話をする
- 自分の手で2拍手をして締める
- CDの祝詞を流す(神職さんの2拍手まで流しています)
- 火を消す、です。
神社だったら、「2拍手、祝詞、お話、2拍手、1礼」です。(最後の2拍手をしない、という方はそれでもいいと思います)
神社では礼儀正しいご挨拶としての祝詞ですから、お話の前に唱えます。
家の神様は他人行儀な神社とは違いますから、自分の話が先でもまったく問題ありません。
話を聞いてもらったあとに、癒やしとして、リラックスしていただくために、CDの祝詞を流してもいいのです。
桜井識子さんのCDとは以前も紹介したこちらのことです。
普段、音源として残すことが難しい、祝詞やお経、真言などが盛りだくさんのCDです。詳細はこちらをどうぞ^^

ご挨拶の仕方も最初と最後の礼がなくなっています。
これは桜井識子さんが実際に神様の前でこのようにご挨拶をしてもこれまで一度も怒られたことがないので、この挨拶の仕方を続けているのだそうです。
最後の柏手(二拍手)は、これでお話しが終わりましたよという合図です。
一般的なやり方とは少し違う、桜井識子さん流・ご挨拶の仕方のご紹介でした。
【maru流】神棚の拝み方

以上を踏まえてわたしは良いと思われるところをそれぞれ取り入れ、以下の手順で行っています。
- 神饌をお取替え
- 火をつける(毎日ではない)
- 二礼
- 二拍手
- 祝詞を唱える(自分で)
- お話しをする
- 二拍手
- 二礼
- 火を消す
一般的なご挨拶の仕方に、桜井識子さんのエッセンス「祝詞」と「最後の二拍手」を追加しました。
短い時で3分ほど、長くお話するときでも5分あれば毎朝のご挨拶が終わります。
たまーーーーに朝バタバタするとご挨拶するのを忘れてしまうのですが、そういうときは、
朝忘れてしまってごめんなさい。
と、夜にご挨拶しています。
神社では夜に参拝するのは良くないとされていますが、自分の家の神棚はいつお参りしても大丈夫なのだそう。
神棚があるってやっぱりいいですね。
夜帰ってきてトラブルがあり、明日なんとかならないかとお願いしたい時に仕事前に朝イチで神社に行くのはむずかしいですもんね; ;
神棚の拝み方・ご挨拶の仕方まとめ
以上、一般的な拝み方と桜井識子さん流・拝み方、それぞれの良いところを取り入れたmaru流の拝み方の紹介でした!
最後にそれぞれの拝み方をまとめます。
- 一般的な拝み方
- 二礼・二拍手・祈念(お話し)・一礼
- 二礼・二拍手・祈念(お話し)・一礼
- 桜井識子さん流・拝み方
- 二拍手・祝詞・祈念(お話し)・二拍手
- 二拍手・祝詞・祈念(お話し)・二拍手
- maru流・拝み方
- 二礼・二拍手・祝詞・祈念(お話し)・二拍手・二礼




