今回は神棚のメインとなる、御神札(おふだ)の祀り方(まつりかた)についてお話したいと思います。
先日の記事で書いたように、そもそも神棚は伊勢神宮の御神札を祀るために考えられたものでした。
御神札が先にあって、それを納めるために神棚・お社が考えられたのです。
つまりメインはお社やそれを置く棚(神棚)ではなく、御神札。
重要な役割を果たす御神札の祀り方をまとめました!
神道で一般的に伝わる祀り方と、わたしの大好きな桜井識子さん流(神様から直接聞いた祀り方)があるので、本記事では二通りお伝えします!


一般的なお祀りの仕方

神棚に御神札をお祀りする方法は、お社の形によって異なります。
基本的に3つの御神札を並べることは変わらないのですが、横に並べるのか重ねて並べるのかは、お社の造りによって変わってきます。
お社が三社づくりの場合には御神札を3つ横に並ぶようにして。
お社が一社づくりの場合には御神札を3枚重ねてならべます。
前回の記事で
神棚はもともと伊勢神宮の御神札(神宮大麻)を祀るために作られたものだった
ということをお伝えしました。

これは現代にも引き継がれていて、御神札を祀る際は必ず伊勢神宮の天照大御神(アマテラスオオミカミ)様の御神札を含めるようにするのが一般的です。

三社づくりの場合、伊勢神宮の御神札の横に氏神神社と崇敬神社(お気に入りの神社)の御神札を並べます。
お社に向かって左側から崇敬神社→伊勢神宮→氏神神社となるようにお祀りしましょう。
お社の中に入れられるのであれば入れて、入らないのであればお社に立てかけるような感じで置きましょう。
一社づくりの場合、重ねるときには、手前から伊勢神宮→氏神神社→崇敬神社と重なるようにしてお祀りします。

御神札を一年間お祀りしたら、新しいものに取り替えましょう。
新年を迎える前際には、神棚をキレイにし、神社から受けた新しい御神札を神棚に納めます。
古い御神札は、一年間無事に過ごせた感謝の気持ちを込めて、神社に納めてお焚き上げしてもらいましょう。

お正月が終わってから神社で、古くなったお守りやしめ縄、松飾、御神札をまとめてお焚き上げする行事を「どんど焼き」といいます。
どんど焼きが行われる日程はその地域ごとによって異なるので、近くの神社のどんど焼きの日程を調べて、古くなった御神札をお焚き上げしてもらいましょう。
桜井識子さん流のお祀りの仕方

神様と直接お話ができる桜井識子さん。
桜井識子さんのおじい様、おばあ様も霊能力者で、ご実家では直接神様からお伺いした方法でお祀りしていたそうです。
桜井識子さん流のお祀りの仕方は、一般的に広く伝わるお祀りの仕方と異なる点があるので、ここで少しご紹介させていただきたいと思います。
神棚に関する情報はこちらの本に載っていました。
この本には桜井識子さんがいろいろな神社をお参りされたときに神様と直接お話した内容や、神様がよろこぶ神社の参拝の仕方など、他では聞くことのできない情報がもりだくさんです♪
記載されていた情報の一部をまとめます。
- 御神札をお祀りすることで確実に神様との縁を持てる(きちんとお世話している場合)
- 御神札には神様が直接宿っているわけではない
- 御神札を祀ることによって神様とつながる”道”ができる
- 神社で直接お話するときよりもかなり細いパイプだが、確実につながっているので、ピンチのときのSOSは神様に届く
- お守りはこちらから呼びかけないと気づいてもらえないが、神棚は道がつながっているので人間側が気づいていない時でも神様が察知してくれることがある
- 御神札はお社に入れていると1年くらいは効果があるが、お社にいれていないと効果はどんどん薄れていく
- 神棚をお社に入れていないと、神様との窓口にはならない
- 3つの御神札をお祀りしたい場合には、三社づくりのお社を設置する
- 1つの扉に1つの御神札しか入れてはならない
- お祀りする御神札はどこの神社のものでも良い。好きな神社をお祀りして良い。伊勢神宮の御神札を含まなくてもOK
- 入れる場所は家に来た順によって決まる
- 一番最初に来た御神札を真ん中、二番目がお社に向かって右、三番目が左
etc.
一般的に言われていることと結構違いますよね!
びっくりでした!
神道の祀り方では、一社造りのお社に三枚重ねてもOKとなっていましたし、入れる御神札は必ず伊勢神宮のものを含めることになっていました。
入れる場所も”どこの”神社からもらってきたかを重要視していて、”どの順番で家に来たか”は考えられていませんでした。
この本を読んだのは今年に入ってからだったので、来年からは桜井識子さん流のお祀りの仕方を実践したいと思います!
桜井識子さんは、「これが正しいからこっちに従うべき!」とは言っておられませんでした。
読者の方は私の祖父母を知らないわけですし、「これは違うと思うな〜」と考えるのは自由だし当然だと思います。
人の意見やアドバイスで迷った時に、一番頼りになるのは自分の直感です。
識子さんはこう書いているけど、神道では違うわ、どっちを信じたらいいの?という時はご自分の直感で、こちらが自分にとって良いような気がする、と思われたほうを選ぶといいと思います。
↑上の画像は、わたしのなかの勝手な桜井識子さんのイメージです^^;
人間が決めた神道の決まりでも、そこまで大きくハズレているわけではないので、気にすることはないそうです。
桜井識子さんが本に実家での神棚の祀り方を公表しようと思ったのは、神様にじかに聞いた諸々のことを、桜井識子さんたち一族だけが特別に知っていて誰にも教えないというのはよくないのではないかと思ったからだそうです。
本当にお優しい〜!!
桜井識子さんもおっしゃっているように、一般的なお祀りの仕方と桜井識子さん流のお祀りの仕方、どちらでも、つっかかりなく、直感で
こっちにしよう♪
と思える方を取り入れてみてください^^
最後に、どんど焼きについても調べたら意外とおもしろかったので、そちらもちょこっとまとめさせてください!笑
どんと焼き豆知識

地域によって多少前後しますが、一般的には1月15日の小正月(北海道南部では1月7日に行われることが多い)に神社で行われるお焚き上げ祭(古神札焼納祭)のことを、どんど焼きといいます。
なぜ1月15日なのかというと、旧暦ではこの日が新年最初の満月の日にあたるからです。
本来は、満月と「どんど」の神聖な火による浄化の力で、神社からの授与品を御神火によって焼納し、無病息災等を祈るのです。
さらにその火で餅を焼いて食べるとその年の無病息災をあやかることができるとも言われているんだとか!

現在は新暦を採用しているため、必ずしも満月の夜というわけにはいきませんが、本来は満月とどんどの火がセットで、どんど焼きとなるのですね。
また、全国どこでもどんど焼きという名前で知られているのではなく、地域によって若干異なっています。

東北地方ではどんと、関西地方ではとんど、中部地方ではどんどん焼きとも呼ばれているそうです。
地域によっては、どんど焼きの原型がまったくないものも多数あります。
例えば長野県や山梨県の道祖神祭(どうそじんさい)。この道祖神とは村里の入口で、外から襲う悪霊を防ぐ、境の神・道の神のことを指しているそうです。
近畿・北陸周辺では左義長(さぎちょう)と呼ばれています。長野県の道祖神のような神様のことを指すのではなく、どんど焼きの行為そのものを左義長という言葉に置き換えて使います。
そもそもなんで「どんど」っていうの?
- 火を燃やすとき「尊と(とうと)尊と(とうと)」と掛け声をしていたのがなまり、どんど焼きとなった
- どんどん燃える様子からつけられた
- 燃やし始めに青竹がはぜて「どんっ」と音がするから
など諸説あるみたいです!
以上、どんど焼き豆知識でした〜!
御神札の祀り方まとめ
以上が御神札の祀り方でした!
神道での一般的な祀り方と桜井識子さん流の祀り方、あなたの直感で、しっくりくる方を取り入れてみてください。
神道の祀り方
- 三社づくりのお社の場合:向かって真ん中に伊勢神宮の御神札、右に氏神神社、左に崇敬神社(お気に入りの神社)となるように並べる
- 一社づくりのお社の場合:手前から伊勢神宮→氏神神社→崇敬神社となるように並べる
- 一年経ったらどんど焼きに出す
桜井識子さん流の祀り方
- 三社祀りたい場合には三社づくりのお社を用意する
- 1つの扉に1つの御神札しか入れてはならない
- お祀りする御神札はどこの神社のものでも良い。好きな神社をお祀りして良い。伊勢神宮の御神札を含まなくてもOK
- 入れる場所は家に来た順によって決まる
- 一番最初に来た御神札を真ん中、二番目がお社に向かって右、三番目が左