地獄谷から大湯沼・天然足湯へと移動し、大自然の中の硫黄泉を堪能してきました。
高速道路を走っていても登別周辺となると硫黄臭がしてきますが、大湯沼を直接目の前にするとここまでか〜!とびっくりするくらい強い匂い。
これは身体にガツンと効きそうです。
この源泉を堪能できる足湯が大湯沼川天然足湯。大湯沼から源泉が流れ込んでいます。
山道を少し歩きますが、ぜひとも経験していただきたいマイナスイオンたっぷりの森の中の足湯場です。
それでは、大湯沼と大湯沼川天然足湯のレポートです。
↓地獄谷に関する記事はこちら

大湯沼
基本情報

住所 | 登別市登別温泉町無番地 |
営業時間 | 特になし |
駐車場 | あり(有料・500円) 地獄谷駐車場利用者は無料 |
入場料 | 無料 |
大湯沼とは?

大湯沼も、地獄谷と同じく日和山が噴火した際にできた爆裂火口跡です。
深さ22m、周囲1kmのひょうたん型をした沼です。
沼底からは約130℃の硫黄泉が激しく噴出していて、昔は底に堆積する硫黄を採取していました。
岩手の盛岡からきた南部藩が硫黄採取にあたっていた記録が残されています。
大湯沼は表面温度でも約40〜50℃。乳白色をしています。
大湯沼の周囲は、温泉の代名詞ともいえる卵の腐ったような独特なにおいの硫黄臭が立ち込めています。
硫黄泉とは?

「生活習慣病の湯」と呼ばれる硫黄泉。
硫黄泉は、解毒作用と皮膚角質を柔くする効果があるので、入浴すれば慢性皮膚病、慢性関節疾患、慢性関節性リウマチ、慢性婦人病、糖尿病などに効果があると言われています。
飲用効果は糖尿病や痛風、便秘など。
硫黄泉は身体に強い作用を与えるので、病弱者や高齢者、敏感肌体質の方は自分の身体と相談してから入浴・飲用するようにしましょう。
硫黄泉の色の原因
なぜ乳白色に見えるの?
それは硫黄泉中に含まれる硫化水素の酸化が原因です!
実は湧きたての硫黄泉は無色透明なものがほとんど。
ですが、硫黄泉中に含まれる硫化水素が空気に触れて酸化すると、無色透明から乳白色に変わります。
硫化水素が酸化する過程で硫黄化合物が生成されるのですが、この硫黄化合物によりお湯の色が乳白色に見えるのです。

非常に細かな硫黄化合物の粒子が液体に溶けきれずに温泉水中に浮遊しているため、温泉が白濁しているように見えます。
特に、酸性が強く、硫化水素濃度の高い硫黄泉ほど濁りが濃く見えます。
大湯沼川天然足湯
基本情報

住所 | 登別市登別温泉町無番地 |
営業時間 | 特になし |
駐車場 | 大湯沼駐車場と共通 |
利用料 | 無料 |
設備 | 敷きマットあり(個数限定) 足拭きタオルなし 自動販売機なし |
大湯沼川天然足湯とは?

大湯沼から歩いて15分のところに位置する大湯沼川天然足湯。
大湯沼から溢れ出した温泉を利用して、源泉100%掛け流しの足湯を楽しむことができます。
利用料は無料です。
丸太で作られたベンチに座り、自然の中で森林浴をしながら日々の疲れを足から癒やすことができます。
足湯の効果
服を着たままでも入られる温泉!
として人気の高い足湯。
温泉街では町中に足湯場が設置してあったり、足湯居酒屋なんてものを見かけることもあります。
非常にお手軽に利用できる足湯ですが、実は素晴らしい効果が盛り沢山なのです。

足を温めると自律神経のバランスが整い、リラックス効果・安眠効果が得られることがわかっています。
そして血流が良くなることで身体の免疫が高まる・むくみの解消・冷え性改善などの効果も。
少しぬるめのお湯(38〜40℃)に15〜20分ほど浸かるだけで、身体に嬉しい効果がたくさんです。
足湯を見かけたらぜひ利用することをおすすめします。
大湯沼
地獄谷から大湯沼へ向かいました。

坂を登って5分で大湯沼に到着します。

見えてきました〜!

地獄谷の駐車券が利用できます。
一番下の半券が回収されます。

到着です!硫黄の匂いがプンプンします!

地獄谷とはまた違う雰囲気です。
こちらのほうが観光客が少なくじっくりと見て回ることができます。

深さ22mもあるので、中洲に入ると埋まってしまいます。
それ以前に熱くて入れませんが…^^;
有毒ガスの注意書きがありました。異変を感じたらただちに避難しましょう。

大自然の息吹を感じることができます。

乳白色の沼と青空のコントラストが素敵です^^

この周辺の林は、国指定の天然記念物「登別原始林」なんだそうです。
これからも守っていきたい貴重な天然林ですね。

ここから大湯沼川天然足湯までは歩いて15分です。

こんな自然いっぱいの環境で足湯をできる場所はそうないので、少し歩きますがお時間がある方はぜひ行っておいた方がいいです!
天然足湯
大湯沼から坂を5分ほど歩くと看板が見えてきます。

ここからもう少し歩きます。
かなり段差があるのでベビーカーやめたほうがいいです。
ヒールのある靴も辛いと思います。

少し進むと大正地獄が見えてきます。

以前は展望台まで勧めたのですが平成28年から間欠泉が活発化したため立入禁止となっています。

大正地獄をあとに、天然足湯を目指します。

硫黄泉の流れる川です。神秘的です^^

この角を曲がれば足湯です。跡少し!

見えました〜!10人ほどいました。

大正地獄から高温の源泉が流れてくる場合があるとの注意書きです。

こんな大自然の中で足湯が楽しめるだなんて最高です。

階段を降りて足湯へ向かいます。

丸太に直接座ると服が汚れるので、かけてある敷物を利用しましょう。

足を拭くタオルは置いていないので持参した方がいいです。

奥までずっと足湯が続いているので、一度にかなりの人数が利用できます。

ばっちり乳白色です。源泉100%掛け流しの硫黄泉。

雰囲気満点の足湯です。
今回は子どもがぐずったので利用できませんでしたが、以前利用したときは旅行中の足の疲れを存分に癒やしてもらい、次の観光地へ向かった記憶があります^^
到着するまでの道のりがちょっとハードですが、ぜひとも経験していただきたい素敵な足湯です。

大湯沼・天然足湯まとめ
↓地獄谷に関する記事はこちら
