そろそろ乾燥が気になる季節。
これは7年くらい前の話なのですが、冬が近づいてきたので、加湿器を出してきてスイッチを入れたら
なんだか酸っぱい臭いがする…。
出てくる風が臭すぎて近くに加湿器を置けない!
という状態に。
最初だからかな?と思い、使い続ければ良くなるかと思いきや変わらずずっと臭いまま。
これがきっかけで調べた、加湿空気清浄機の臭いの原因と対策、そしてお手軽お手入れ方法を紹介します。
加湿器の臭いの原因

私が愛用しているのはパナソニックのF-VC70XK。
購入したのは8年ほど前なので、商品検索しても中古品しか出てきませんでした。一応リンクを貼っておきます。
こちらの加湿空気清浄機、機能はとても良く、部屋がしっかりと加湿されるので買ったその年は感動しました。
ですが、ワンシーズン終え、次の年になってONスイッチを入れると、とてつもなく酸っぱい臭いを発するようになっていました。
え、もう買い換えなきゃダメなの…?!
と、当時無知な私は本当にそう思いました。笑
いやいや!こんな本格的な加湿器が一年使い捨てだなんてありえない!(結構高かったし; ;)
臭いのもとを断つため、パナソニックのHPに載っている情報や取扱説明書をしっかりと読み、臭いの原因について調べました。
まとめると、加湿空気清浄機の臭いの主な原因は次の3つです。
参考:加湿空気清浄機が臭う…?臭いの原因とお掃除方法|パナソニック公式通販サイト -Panasonic Store
1. 脱臭機能を上回る臭いが発生している

空気清浄機の風が排出される場所から悪臭がする場合は、脱臭機能を上回る臭いが発生している可能性があります。
例えば、タバコの臭いや室内で頻繁に焼肉をするなど。
それらの蓄積により加湿空気清浄機に臭いが残ってしまい、排出される風も臭くなってしまうのです。
2. 内部のフィルターの汚れ
加湿空気清浄機の場合、空気をきれいにするためゴミを集積します。
そのゴミが内部に入り込まないように複数のフィルターでゴミの侵入を防ぎます。
加湿空気清浄機には「集じんフィルター」「脱臭フィルター」「加湿フィルター(本体内に見える白い円形のフィルター)」の三種類があります。

ゴミが集められるのは「集じんフィルター」と「脱臭フィルター」。
これらのフィルターについたゴミが原因で嫌な臭いが発生することがあります。
また、集められたゴミに水分が付き、そこからカビが発生する場合も。
もし排出口から出る風がカビ臭い場合には、集じんフィルターと脱臭フィルターを疑ってみましょう。
3. 加湿フィルターのカルキ汚れ

酸っぱい臭いの原因は加湿フィルターについたカルキが原因です。
蛇口などに白いうっすらとした汚れがついているのをみたことがあるかと思います。あれもカルキです。一般的に水アカと呼ばれています。
水道やヤカンの裏などに見られるカルキ汚れは、見た目の悪さはもちろん、一度できたカルキ汚れの上にさらなるカルキが重なると、ガッチリとこびりついて取れにくくなってしまいます。
加湿空気清浄機の加湿フィルターもお手入れをしないとこのようにカルキ汚れが蓄積されていきます。
排出口から酸っぱい臭いを感じたら、加湿フィルターのカルキ汚れを疑いましょう。
加湿空気清浄機のお手入れ
月に1回程度の手入れが必要
加湿空気清浄機は水を足せばいい、というわけでなく定期的なお手入れが必要となります。
フィルター自体は約10年間交換不要ですが、お手入れは月に1回程度必要です。

集じんフィルター・脱臭フィルターのお手入れは掃除機で
集じんフィルターや脱臭フィルターは、フィルターに集められたゴミを掃除機で吸ってあげます。
水洗いはできません。
まずは正面のパネルを取り外します。

1ヶ月掃除しないとこれくらいホコリが溜まります。

掃除機でガンガン吸いましょう。

きれいになりました!

ビフォーアフターです。


裏側も掃除します。上部のストッパーを外して、

フィルターを取り外します。
掃除機で内部のゴミも吸い取ります。

かなりきれいになりました。
ここをきれいにするとゴミ臭さやカビ臭さを取り除くことができます。
掃除機でどれだけきれいにしてもダメな場合は、新たなフィルター購入を検討した方が良いかもしれません。
加湿フィルターはクエン酸でカルキ汚れを取り除く
私の経験上、加湿フィルターが臭いの原因となっているパターンが多いです。
カビ臭さやゴミ臭さはほぼ感じたことがありません。
ですが、酸っぱい臭いは月に1回くらいの頻度で必ずやってきます。笑

1ヶ月くらい断つと加湿フィルターにはこのように、カルキ汚れがこびりついています。
カルキ汚れはアルカリ性です。
アルカリ性の汚れを落とすには、酸性のアイテムを使って中和させると簡単に汚れを落とすことができます。
加湿フィルターの汚れを落とす酸性アイテムには、クエン酸がオススメです。

クエン酸は100円ショップのお掃除コーナーやドラッグストアなどで売っています。
水やぬるま湯(40℃以下)2リットルに対して大さじ1杯入れて良く溶かします。
洗面器や大きめのバケツに入れて漬け置きする方法が良く紹介されていますが、私は浴槽を使ってつけ置きしています!
オススメは浴槽でのお手入れ
最初は私もバケツでやっていたのですが、フィルターがしっかりクエン酸水に浸かるまで水を入れるとなると、バケツがかなり重たくなります。
洗面所で作業していたのですが、水を汲むのも、排水するのもとても大変でした。
あ!これ、お風呂場でやれば水捨てるの楽になる!
と思って、お風呂にバケツを運んだのですが、
…浴槽でやってしまうのが一番楽じゃないか?
と思い、それからずっと、加湿フィルターの漬け置き洗いは浴槽でしています。
浴槽にクエン酸の溶液を作って大丈夫?
浴槽が痛まない?
浴槽の水垢を落とすのにもクエン酸を使って落とすことを推奨されているので大丈夫です!
加湿フィルターもきれいになるし、ついでに水垢も落とせちゃう。
一石二鳥です。
それではお風呂場を使った加湿空気清浄機お手入れ方法のご紹介します。
加湿フィルターのカルキ汚れ除去ビフォー・アフター
加湿フィルター【ビフォー】
加湿フィルターを取り出したところです。
汚れがこびりついているのが見えるかと思います。

黄色いシミになっている部分がカルキ汚れです。

触ると硬いです。結構がっちりとこびりついてます^^;
加湿フィルターお手入れ方法
加湿フィルターのお手入れ方法は以下の通り。
- 水かぬるま湯(40℃以下)にクエン酸を溶かす
- 濃度は2リットル当たりクエン酸大さじ1
- 1〜2時間程度漬け置き
- 押し洗いしてカルキを落とす
では一通り流れを見ていきましょう。
パーツを分解して、フィルターを取り出し、クエン酸を溶かした浴槽に沈めます。
濃度は、水かぬるま湯(40℃以下)2リットル当たりクエン酸大さじ1です。

つけ置きする時間は1〜2時間程度です。
1時間つけ置きしたあとです。

まだ汚れがこびりついています。
付け置きだけじゃ完全には取れないので、押し洗いをして汚れをとります。
若干汚れが落ちました。

もう1時間つけ置きしてみます。
つけ始めてから2時間経ったあとです。
だいぶきれいになってきました。

さらに押し洗いをします。

汚れがかなり落ちているのがわかるかと思います。
最後に水でクエン酸をしっかりと洗い流します。
クエン酸が残っていると、それがまた臭い発生の原因となります。

他のパーツもきれいに洗います。

加湿フィルターを掃除するときに合わせてタンクも掃除するのがオススメ。


タンクの中にオキシクリーンを入れます。
少量の水を入れ、良く振って溶かします。


オキシクリーンが溶けたら満杯まで水を入れ時間を置きます。
わたしは加湿フィルターをつけ置き中は、ずっとタンク内部をオキシ漬けしたままにしています(2時間ほど)。

ぬめりが取れてピカピカになります!
加湿フィルター【アフター】
ようやく加湿フィルターがきれいになりました!


若干の汚れ残りは8年間使っているフィルターなのでお許しを…^^;
若干の黄ばみはありますが、作動しても酸っぱい臭いが全くしません。

お風呂場で1〜2時間、つけ置きするだけなのでとっても楽チンです。
これをするだけでまた、キレイでうるおった空気の中で生活することができます。
月に一度は加湿フィルターのお手入れをするようにしましょう^^
加湿空気清浄機お手入れまとめ
