おびひろ動物園で楽しんだあと、14:00すぎに遅めの昼食をとることにしました。
帯広といえばやっぱり豚丼!
ネットで下調べをし、今回のお昼ご飯はぶたいち 本店に決めました^^

↓おびひろ動物園の記事はこちら

なぜ帯広では豚丼が有名?
北海道民であれば
と連想すると思いますが、そもそもなぜ豚丼が有名になったのでしょうか?
豚丼普及の歴史を辿ってみました。
ルーツは帯広開拓時代にあった
明治時代末、十勝では十勝平野の開拓と同時に養豚が始まりました。
北海道開拓者であり、「十勝開拓の父」と呼ばれる依田勉三(よだべんぞう)が4頭の豚を飼育したのが始まりです。
依田 勉三(よだ べんぞう、嘉永6年5月15日(1853年6月21日) – 大正14年(1925年)12月12日)は日本の北海道開拓者。北海道開墾を目的として結成された「晩成社」を率い帯広市を開拓した。開墾に関わる業績から緑綬褒章を受章している。北海道神宮開拓神社の祭神。
依田勉三 – Wikipedia
十勝の開拓は想像以上に苦労の連続であり、苦労を表す言葉として次の句が残っています。
開墾の はじめは豚と ひとつ鍋
この句は、豚と同じ鍋の食事をするほど貧しい生活をしていたことを表しています。
開墾当時、鍋の中に出来の悪いジャガイモやカボチャ、豆やホッチャレ(産卵後の鮭。脂は抜け、身はパサパサ)を入れて煮込み、豚の餌を作っていました。
仲間たちで酒を飲む際につまみがなかったため、仲間の1人が鍋にあった豚の餌をつまんで、
落ちぶれた 極度か豚と 一つ鍋
と句を詠ったところ、
それではひどすぎる。訂正すべきだ。
ということで「開墾の はじめは豚と ひとつ鍋」という句が残されました。
この「ひとつ鍋」をモチーフにしたお菓子が六花亭から発売されています^^
豚肉食が一般家庭に普及
大正時代に入ると日露戦争の影響で牛肉が不足し、それを補う形で庶民の間では豚肉の旨味が認識され始め、一般家庭に広く普及しました。
と畜頭数でみても、1912年(大正元年)に約21万3,000頭だったのが、1918年(大正7年)には牛を上回り、1925年(大正14年)には3.6倍の76万6,000頭に。
豚肉は非常に急速に普及されていきました。
豚肉の新しい調理法
ですが、当時は食材や調理器具が料理法で限定されており、現在の豚カツのような手のこんだ料理は提供しにくい環境にありました。
そこで、函館出身で東京で洋食修行を積んだ料理人・阿部秀司さんが
調理が容易で、庶民でも食べやすい料理を。
ということで、豚ロースを炭火で丁寧に炙って焼き、うなぎ丼をヒントに甘味のある醤油味ベースのタレで味付けた「帯広豚丼」を開発しました。

洋食料理人だった阿部さんですが、洋風の料理にすると一般庶民になかなか食べてもらえないということで、日本人の口に合う和風のものにしたそうです。
帯広豚丼発祥の店「ぱんちょう」誕生
阿部さんは1933年(昭和8年)に帯広駅前で、「ぱんちょう(中国語でお食事処)」を開業しており、オムライスやカレーなど様々なメニューを提供していました。
その「ぱんちょう」で
帯広の人たちに一番親しまれているお肉、豚肉を使った新メニュー!
として日本で初めての帯広豚丼が提供されました。
帯広豚丼の特徴:炭火、甘辛だれ
これまでは「豚丼=帯広名物」という認識のあった豚丼ですが、BSE問題(俗にいう狂牛病問題)によりアメリカ産牛肉の輸入が禁止されると、大手牛肉チェーン店で豚丼の販売が開始されます。
ですが、これらは牛丼の味をベースに、使われる肉を牛肉から豚肉に変えただけのものでした。

それらの豚丼と区別するため、従来から存在する炭火焼きの甘辛タレ味の豚丼は「帯広豚丼」「十勝豚丼」」「帯広系豚丼」などと呼ばれるようになりました。
帯広豚丼に使われているのは、十勝の大自然でのびのびと育てられた豚肉であり、肉自体は非常に柔らかく、脂にも甘味があり、何枚食べても飽きない美味しさです。
「ぶたいち 帯広本店」
今回は帯広豚丼の発祥の店「元祖豚丼のぱんちょう」ではなく、Googleで調べて一番人気と出てきた「
ぶたいち 本店」にお邪魔することにしました!
今回、豚丼の歴史を調べてみて、ぱんちょうにも行ってみたくなったので、次回は「ぱんちょう」にチャレンジしたいと思っています^^
店舗情報

住所 | 〒080-0018 北海道帯広市西8条南11丁目1−2 |
定休日 | 第2・4火曜日 |
営業時間 | 11:00〜20:00 |
電話 | 0155-26-4129 |
駐車場 | あり(無料・10台) |
ぶたいちの歴史
ぶたいちは2011年5月18日にオープンした、比較的歴史の浅い豚丼専門店です。
ですが、その人気は凄まじく、休日ともなると長蛇の列が店の前に出来上がります。

ぶたいちの会長は帯広出身。
食肉加工卸会社を運営していました。
そんなお肉の専門家が10年かけてたどり着いた豚丼の完成形、それが「ぶたいちの豚丼」。
豚丼を構成する豚肉、タレ、お米、味噌汁、全てにこだわり、自信を持って「豚丼一番」を名乗れる、そんな最高の豚丼です。
豚肉へのこだわり
食肉卸会社が直営する豚丼専門店というだけあって、新鮮・安全・安価が売り。肉の専門家だからこそ、お肉の質にこだわり、厳しい目で選別してお客さんに提供しています。
お肉をオリジナルのタレに漬けこみ、焼く直前まで外気に触れさせず低温熟成させるのがぶたいちの特徴。
空気に触れていないので酸化を防ぐことができ、とても安全です。

低温で熟成され、ゆっくりと旨みを蓄えたジューシーでやわらかなお肉を炭火でじっくりと炙り、美味しい焼き目がつくまで焼き上げます。
また、お肉の厚さはオープン当初から改良を重ね、美味しさを追求していくにつれ徐々に厚さが増していったとのこと。
まだまだ改良は続くのでしょうか…?!
タレへのこだわり
ぶたいちのタレは、地元北海道産の材料を使用しています。
北海道産の昆布や丸大豆醤油などを独自の配合で仕込んだこだわりのタレ。
タレは、肉用のタレとご飯用のタレの二種類あります。
豚丼をひとつ注文すると、このこだわりの二種類のタレを一度に味わえます。

お肉にはお肉に合う最高のタレを、ご飯にはご飯に合う最高のタレを。
豚肉に合うタレを開発しているお店は多いと思いますが、ご飯に合うタレを追求するお店はなかなかないはず。
ぶたいちの豚丼は、
- 豚肉 + タレ
- ご飯 + タレ
- ( 豚肉 + ご飯 ) × タレ
と一度で三度楽しめますね!
ご飯・味噌汁へのこだわり
ご飯は電気釜ではなく、ガス釜で炊くこだわりよう!
ガス釜とは、ガスでご飯を炊く炊飯器のこと。電気炊飯器とは違い、コンセントではなく、ガス栓に繋ぎ、強い火力で一気にご飯を炊き上げます。

まるでかまどで炊いたご飯のように、ふっくらあま〜く仕上げることができます。
豚丼についてくる味噌汁も割烹職人が監修した自慢のお味噌汁。
ご飯、タレ、豚丼とのハーモニーが楽しめます。
帯広人気No.1「ぶたいち」レポート
それではいざ、こだわりの詰まった豚丼をいただきに「ぶたいち 本店」へ!
ぶたいちに着いたのは14:15でした。
休日でしたが、お昼のピークは済んでいたので行列に並ばなくてもすみました〜!
駐車場
駐車場は店舗横に10台ほどスペースがあり、無料で駐車することができます。
着いた時間は14:00すぎでしたが駐車場は満車状態でした!
5分ほど待って1台出たのでそこに停めさせてもらいました。

この駐車場の写真は帰るとき(15:00頃)に撮ったものです。
15:00でも7〜8割埋まっていました。

お店正面
「帯広名物豚丼一番ぶたいち」とあります^^
看板に書いてあるように、テイクアウトも可能です。

入り口は割と狭め。
中で待つスペースはないので、外に列をなします。

メニュー
ぶたいちのメニューは本当に多い!笑
迷ってしまいます…。
帯広豚丼の定番といえば「ロース豚丼」ですが、ぶたいちで人気なのは、「ロースとバラのミックス丼」だそうです^^

メニューの選び方
- 部位を選びます
- ロース
- バラ
- ミックス(ロース・バラ)
- ヒレ
- お肉の質を選びます
- ノーマル
- 特上
- 量を選びます
- レギュラー
- 大量
- 特盛
- ハーフ
- トッピングを選びます(無しでもOK)
- 月見(温泉卵)
- キムチ
- おろし
- とろろ
- オプションの有無を選びます(無しでもOK)
- ポテトサラダ
- 豚丼茶漬け用だし汁
- キムチ皿
- 該当のボタンを押して発券!

セットメニュー
豚丼単品だけでなく、お子さま豚丼セットや豚丼セット(華)と(月)もあります。

- 華セット : 豚丼茶漬け用だし汁付き豚丼セット
- 月セット : ミニサラダ付き豚丼セット
※各セットとも大盛り不可
持ち帰りメニュー
お持ち帰り用のメニューはこちら。
お持ち帰りは発券機では購入できないので、直接店員さんに申し出ましょう。

店内の様子
注文内容は以下の通りです。
私はミックス豚丼、旦那は特上ミックス豚丼特盛です。
部位 | 肉の質 | 量 | |
私 | ミックス(ロース・バラ) | ノーマル | レギュラー |
旦那 | ミックス(ロース・バラ) | 特上 | 特盛 |
ミックスなのは同じですが、お肉の質と量が違います^^
お店を入って右側の席に通されました。
カウンターとボックス席があります。

子供用の椅子、食器もあるので子連れでも全然大丈夫でしたよ〜!^^
入り口を入って左側の席はこんな感じです。
お客さんがいっぱいでした。

案内・掲載雑誌等
お客様への案内がありました^^

FRIDAYに掲載されたそうです!
一番うまい肉丼日本代表11ですって! すごい!!

テレビでも多数紹介されています。


席に名刺が置いてありました。

東京にも店舗があるんですね〜。混んでそう…!

豚丼到着!
店内を物色しているうちに豚丼が出てきました〜!
注文してから13分ほどで出てきました。早い!
私が頼んだミックス豚丼が最初にきました。

思わず、
あれ…?大盛りと間違えてない…?
と言ってしまいたくなるボリューム!

ハーフにすべきだったか?!全部食べられないかも…!!
と一瞬焦りましたが、美味しくて、ぺろりといけちゃいました。笑
旦那の分も出てきました。
こちらは特上ミックス豚丼特盛です。

もはや丼から溢れてます。笑
蓋をとると、ババーン!!

すごい量のお肉ですね…!!
レギュラーは全部で6枚、特盛は全部で10枚のお肉が乗っています。

このままだと食べ進められないので、蓋の上にいったん避けてから食べ始めていました。笑

ノーマル肉と特上肉の違い
ノーマルのお肉と特上のお肉の違いを比べてみました。
こちらはノーマルのお肉。

ノーマルのお肉でも、十分厚みがあり、噛むたびにお肉の甘さが滲み出てきました。
こちらは特上のお肉。

ノーマルと比べると1.5〜2倍くらい厚みがあります。
味はどちらもとっても美味しかったのですが、私個人的には特上の方が柔らかく、脂の甘味が強かったように感じました^^
完食
なんだかんだでぺろっと平らげてしまいました!

おいしかったです!!
これで帯広で豚丼を食べるのは4回目ですが、今のところここぶたいちが1番美味しかったです!
本当に帯広豚丼一番「ぶたいち」でした。
お土産:ぶたいちの豚丼の具
ぶたいちではお土産も購入できます。

1袋500円と購入しやすいお値段。
店舗だけでなくネットからでも購入できます。
帯広に行くのが難しい人はネットで購入してこの美味しさを、ぜひぜひ体験してみてください^^
ぶたいちまとめ
帯広で最高の豚丼店を見つけてしまいました…!
次は「ぱんちょう」に挑戦します!